予防プログラムの実際を紹介します。 現場ではまずACL損傷の受傷肢位、不良アライメントなどの修正ポイントなどの講義を行い、その後に予防プログラムを指導しています。 予防プログラムのメニューは、ジャンプ・筋力・バランスの3種から構成されており、プログラムは全メニューで15分間程度で実施できる内容です。 ウォーミングアップなどと合わせて週3回程度実施してもらっています。 およそ3ヶ月間程度実施した後、難易度の高い内容に変更しています。 <予防プログラムの動画> ☆ジャンプ 着地時には股関節を十分に屈曲すること、内旋位を防ぐことが重要です。また着地直後にACL損傷は起こるため、着地前からの筋活動が必要と考えています。以上の点から、ミニバンドを膝の高さに巻きジャンプを行うことで、着地前から股関節外転・外旋筋を働かせるように学習させるトレーニングも選手の身体能力に合わせて行っています。 ・リバウンドジャンプ ・180°ターンジャンプ ・左右ジャンプ+パスキャッチ ・前後ジャンプ+パスキャッチ 難易度の工夫として、外乱刺激を加えるようなトレーニングもあります。 ・リバウンドジャンプ+プッシュ ・コンタクトジャンプ ☆筋力 ☆バランス バランストレーニングでは上記のほかに、これから起こりうるストレスを予測して着地前から事前に筋活動を高めることを促すために下記のようなトレーニングなども選手の身体能力に合わせて行っています。 ・BOSS上へのダブルレッグホップ ・BOSS上へのクロスレッグホップ ・BOSS上へのサイドホップ ・バランスディスク上へのフロントランジ ・バランスディスク上へのサイドランジ <講習会の動画> ☆講習会@ ☆講習会A <予防プログラムの紹介文献> ☆現場で応用できる予防プログラム トレーニング・ジャーナル, 29(10): 27-32, 2007. ☆有志チームでスポーツ外傷予防プロジェクト トレーニング・ジャーナル, 30(8) : 42-46, 2008. ☆スポーツによる膝靭帯損傷の予防対策 MB Med Reha No.154: 21-30, 2013. ☆月刊トレーニング・ジャーナル連載 膝の傷害予防トレーニング 2012年9月号 / 2012年10月号 / 2012年11月号 / 2012年12月号 / 2013年2月号 / 2013年3月号 / 2013年4月号 / 2013年5月号 / 2013年7月号 / 2013年8月号 / 2013年9月号 |
<チームメンバー> 日本鋼管病院 大見 頼一 金子 雅志 栗原 智久 関 大輔 井上 拓海 井上 瑞穂 いちはら病院 川島 達宏 メディカルトピア草加病院 小堀 香織 土井 朋美 帝京平成大学 健康メディカル学部 吉本 真純 高輪台整形外科クリニック 川本整形外科病院 國田 泰弘 青葉さわい病院 宮本 謙司 尹 成祚 小川 千津子 褐注N増進工房 今井 なな よねだクリニック 服部 紗都子 東京大学医科学研究所 附属病院 野口 恵 浜松市リハビリテーション病院 石井 裕也 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 大嶺 尚世 <お問い合わせ> スポーツ傷害予防 サポートチーム |